服が好きで高校時代電車に揺られ3時間ほどかけて東京に行った。
裏原宿、渋谷には好きなブランドがいっぱい置いてあり、hectic.masterpiece.back channelやnitraidなど。
BBCやICE CREAMも再燃しapeの店には海外のバイヤーが並んでいて、その中でも1番を取ってしまった僕ら高校生は、バイヤーに舌打ちをされながら並んでいた事も懐かしい。
AGITOで竜人に会ったのもいい思い出だ。
そんないい思い出の中でも一番よく覚えているのは、各店舗でもらえるショッパーだ。
各店舗でもらえるショップの袋には、店舗のロゴや、ブランドのロゴがプリントされており、高校生だった僕は家に帰っても捨てる事なく大事に使っていた。
使っているうちにボロボロになって捨ててしまったが、物を大事にする根底には、カッコ良いや可愛いは必要不可欠なのかもしれない。
サスティナブル、サスティナブルと嘆かれる時代。
エコ素材を使う事も勿論だが、少し古くなったくらいでは捨てられない様な物を作ることも大事である。
そんな事を根底に置きながら、あの時代の雰囲気を纏って今回は完成させました。
ファブリックはdcf素材を使い、軽量に仕上がってます。
dcfが出せる独特な風合い、透け感、そしてシワが増えるほどに経年変化していく見た目。
このエコバックには使えば使うほど味が出てくる楽しみもあります。
まず制作に取り掛かった時に、初めは隠しマチを使って、折り畳み易さに振り切り、そこに加えて収納時にバッグの様に見える作りにしました。
確かに見た目はカッコいいのですが、折り目がつきやすいdcfに隠しマチは適しておらず展開に時間がかかってしまいエコバック用途だと使いづらい。
収納の機構についても、伸び縮みしないdcfには適さずボツに。
かっこいいだけでは上手くいかないなーとまた悩む。
次に考えたのが紙袋タイプのショッパー。
折り目に沿って畳みやすく、dcfも折り目がつきやすい為試してみた。
完璧や。
でもこれじゃあ、、
初っ端から何も考えずに作れば出来そうなタイプのエコバックじゃんか、、、。
と落胆しつつ、遠回りが1番の近道と言い聞かせ、その過程を箇条書きで成仏させる。